猫のこと

猫のこと

犬派の人と猫派の人に分類できるらしいのですが、私は猫派のようです。

子供のころ

私が小さいころから、猫は家にいた記憶があります。家のまわりは猫派の人が多いのか、隣の教師の家も、前の魚屋さんでも、反対側の小児科医の家でも、何故か皆猫を飼っていました。

近所中猫だらけなので、子供もよく生まれました。1回に4匹から6匹ほど生みます。子供のころ、もらってくれる人が見つからないときに、捨てに行く役をしたことがありました。自転車の後ろの荷台に、子猫の入ったダンボールを結わいて出掛けます。半日ほど捨て場所を探して、中々捨てられなくて、結局団地の近くの空き地にダンボール箱ごと子猫と当面のえさを置いて、泣きながら自転車を飛ばして帰ったこともありました。

昔は家が海に近かったこともあってか、トイレは本当の砂浜の砂を使っていました(今では許可なく持ち帰ると違法だそうです。昔もそうだったかもですが…)。えさはバターご飯や魚の骨で、おやつは煮干が大好物でした。

会社員になって

無事会社員となり、一人暮らしを始めてマンションに移った当初は、ペット禁止なので観葉植物などを買ってきては枯らしてしまったりしていました。行商のおばさんから買った植物は、瞬く間に枯れてしまいました。後に花屋さんで半値くらいで売っていたことを知り、少し世間というものを知った気がしました...

ある日知人が、拾ってきたという猫を持ってきました。やたらと毛が長く、調べてみるとペルシャ猫らしいです。飼い主が見つかる間、預かっていて欲しいというのです。私は猫好きですが、ここはペット禁止マンション。ですが、ま、ペルシャ猫だし、飼い主はすぐに見つかるだろうと承知しました。しかし、短期間でも預かるとなるとトイレも餌も必要です。結構な出費です。トイレをしつけるまで、何度もフンの掃除もしました。はくこともしばしばです。想像以上に大変です。

しかし、どうも飼い主探しは難航しているか、忘れている様子です。知人の言い訳1「もらえそうな人がいたんだけどペット禁止の部屋らしくて」(うちも..)知人の言い訳2「最近、仕事が忙しくてつい忘れちゃって」(私も..)

結局、うちで飼うことになったようです。

その知人はその後、1匹、そしてまた1匹(両方ともメスの雑種)と拾ってきて、現在、計3匹の猫が住むようになり、おまけにその知人まで住み着いてしまいました。(今のカミさんです(^_^;)

これは狭い。餌代も結構かかる。トイレの世話も大変です。猫同士で喧嘩する(私たちも喧嘩します)。柱で爪を研ぐ。すぐにひざの上に乗る。寝ているとふとんにもぐりこむ。発情期はうるさい。で、避妊手術をするが保険がきかず(当たり前ですが)出費が痛い。

今ではすっかり家族の一員となり、皆うちに来たときより5回り程大きくなりました。(カミさんは二回り程でかくなったような..)また、手や腕や足にひっかき傷がよくできるようになり、買ったばかりのカバンで爪をとがれ、さて、寝るか、というときに布団にゲロをはかれ、キーボードに乗り、「dffffffffffffffff;;;;;;;lllllllll」などといった文字を書き込みます。

でも、やっぱりカワイイのですね。(^_^)

飼い猫の写真
これは、少し前の写真です。(皆、寝てます)
左から、「ちび」、「みい」、「さくら」という名です。

くろこ登場

最近、カミさんが、交通事故にあった野良猫を動物病院で治療し、飼い主を探すからちょっとうちにおいとく、と言って黒猫を持ってきました。飼い主が見つからないまま、1ヶ月が過ぎようとしています(やはり...)。野良猫で大人になったためか、いまだに全然慣れません。(2003年2月)
名前はいつの間にか「くろこ」になりました。
寝ているときのいびきがとってもうるさく、しかもブーブーとブタみたいであることに気がつきました。
最近は、膝の上に乗るようになりました(ちとうれしい)。(2003年12月)
最近は布団の中にもぐりこんで寝るようになりました。ブーブーうるさいです。(2004年2月)
ぽーぽーとハトのように鳴くことがあること、耳が少し大きいことに気づきました。こやつは一体何者でしょう?大体、超寝相の悪いワタシのふとんに朝までいるなんてなんて。(2007年9月)

くろこの写真1
くろこ
くろこの写真2

くろこの話

ここから少し悲しいお話です。読み飛ばしていただいてもノープロブレムです。
くろこ、死にました。少し前から元気がなく、動物病院に連れていってました。最近の検査報告書はこちらです。FIPV抗体値が異常に高く、担当の先生もこんな数値は見たことないと驚いていました。
もうほとんど動けない状態で、食欲もなく、無理に食べさせている状態でした。
5月20日の早朝、いつものように一緒に寝ていると(ワタシの寝相の悪さからこんな猫は初めてです…とは前にも書きましたが…)、朝方に大量のゲロを吐きました。目が覚めましたが、冷たくて少し臭いのも気にせずにまた眠りました。6時くらいに起きて歯を磨いていると、カミさんが、くろが死んでるってさけびました。起きたときは寝ぼけまなこで目が開いてるのを確認したのですが、開いたまま死んでいました。
遺体は市の清掃局にお願いすることも考えましたが、結局ペットの葬儀屋さんにお願いしました(料金は2万ちょっとでした)。翌日、車で来てもらい、車にすえつけられている火葬の機械の前にろうそくとお線香、花、などをすえつけ、読経、最後の別れという流れで、全体で15分ほどでした。火葬の1時間くらいを待って、お骨を引渡してもらいました。

いやこれは…
悲しいですね。 つらいです。 無茶苦茶に… 想像をはるかにこえて…

飼いはじめて約5年。たった5年、一瞬でした。ほんの一瞬

きゃつは幸せだったのだろうか…幸せだったと思いたいけど、ホントのところは、分かりません。

でも、ワタシは幸せだった。きゃつと出会えて本当っに良かった、と心からそう思っています。

最後の1週間くらいは、夜、目が覚めるといつも枕元にいるけど、目は開けていた。
大変だったね。頑張ったね。もっと早く気付いてあげられたら… 良かったのに。
後悔しても、しても、したりない。全然たりない。ぜんぜん。(2008年5月)

猫ごときで泣くかよ もう2週間も経ったのに…
いや、わんわんです。 ばかみたいに。 夜とか。  猫ごときなのに…
時間が経って悲しみが、思い出が、ガンガン来るもんなんですね。ちょっとかなり苦しい、このごろです。(2008年6月追記)

悲しい話でゴメンなさい。読んでくれてありがとうございます。

ちゃい登場

カミさんがまた野良猫を拾ってきました。生まれて間もない感じで非常に小さいです。(2009年7月)

ちゃい
ちゃい
少し大人のちゃい
少し大人のちゃい

いろいろあって、2022年現在、カミさん、ちゃいと過ごしてます。

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